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【思い出のマーニー】あんたはあんたの通りに見えてる

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注意事項

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杏奈とマーニー、2人の少女を軸に
様々なドラマが展開される思い出のマーニー。
今回からはこの作品の魅力について書いていこうと思います。

ここから先はネタバレを含む内容になるので、まだ観てない方は
下の【続きを読む】をクリックしないことを強くお勧めします。 
この作品は構成上、ネタバレされずに初見で観るということが
とてつもなく重要な意味を持っています。
Wikipediaも見ない方がいいです。ネタバレ全開ですので。

 

 

 

 思い出のマーニーの魅力

スタジオジブリ長編映画第20作にして若手だけで制作された
思い出のマーニー
宮崎駿高畑勲の2大巨匠が一切制作に絡んでいないこの作品は、
なんとジブリ初のミステリー映画として公開されました。
よってストーリーに伏線があり、終盤には回収されるのですが、
その回収っぷりが半端ないことになっています。

そのミステリーなお話をとことん引き立てているのが、
これまた魅力たっぷりのサブキャラクター達になります。
今回は特に印象的で重要な2人の人物に焦点を当ててみます。

 

信子(ふとっちょぶた)

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画像右の女性ですが、杏奈より1つ年上(13歳!とてもそうは見えないw)の
杏奈の療養先で出会うリーダーシップが強そうな少女です。
最初は杏奈を見かけるだけですが、
祭りの日に初めて直接コンタクトを取ってきます。

しかしズケズケというかアグレッシヴな振る舞いが杏奈の逆鱗に触れ、
その際杏奈が「いいかげん放っといてよ、ふとっちょぶた・・!」
暴言を吐いてしまうことに。
ところがその直後の信子の返しが強烈でした。
あれこれ文句を言うかと思いきや、
「普通のフリをしても無駄。あんたはあんたの通りに見えてるから」
という、13歳の発言とはとても思えない杏奈を見透かした一言。
杏奈はショックを受けて走り去ってしまいます。

この出来事がマーニーと出会うきっかけとなるわけですが、
そういう意味では彼女こそ、杏奈の言う【内側の人間】の代表格と
言える存在なのでしょう。

それにしても、【杏奈の通りに見える】というのはすごい返しです。
杏奈が「私はバカだ」と思ったら、「あなたはバカに見えます」
杏奈が「私はのろまだ」と思ったら、「あなたはのろまに見えます」
と言っているに等しいってことですから。
しかも信子は人として誤ったことは何一つしていないので、
むしろ杏奈のひどさが際立つシーンとなっています。
ここは結構映画の評価が分かれる所ではないでしょうか。

 

「わたしはわたしのとおり」

「わたしはわたしのとおり」

 

 

彩香

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画像左の少女ですが、話が進むと湿っ地屋敷に引っ越して来ます。
杏奈と目を合わせたと思いきや、いきなり杏奈に
「あなた、マーニーでしょ?」と、見当違いとはいえ
久子を除いては杏奈しか知らないはずの名前を言ってきたりするところから、
いかにも物語のカギを握っていそうな感じです。
(後に十一も知っていたことが分かります)

実際、彼女の存在は【現実の世界】で起こったことを知る手がかりを
たくさん出してきますので、ミステリーを紐解くには不可欠となっています。
マーニーとは誰なのか?そもそも存在している人物なのか?
何故杏奈しか目にしていないのか?
謎を解明するために色々動き回るので、初見時はグイグイ話に
引き込まれていったものです。

最後には心が回復した杏奈と友達になったことで、杏奈も【外側の人間】から
抜け出す一歩を踏んだ印象的なシーンでした。
にしても、「あなたの好きなクイーンメリーを持ってくるわ」って
さすがにそんなセリフは日本人は言わないんじゃないかとw

 

青い日記

青い日記

 

 

次回予告

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次回はマーニーについて書きつつ、この映画を私がどう観たのか
考察とかまとめをしようと思っています。
この作品については他にも書きたいことが山ほどあるので、
映画自体の話はそろそろまとめないと次に進めなくなりそうなのでw

思い出のマーニー ビジュアルガイド