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Hold Fast that Which is Good

良きものをつかむために綴るブログです。皆様のレスポンスが何よりの活力になります。どうぞよろしく。

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When Marnie Was There

思い出のマーニー 書籍
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【思い出のマーニー】原作本特集

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当ブログ開設のきっかけとなった、ジブリ映画の思い出のマーニー
この作品には原作が存在します。
その名も、When Marnie Was There

今回は、映画とはまた違った魅力のあるこの原作本について
日本語版の本を含めご紹介したいと思います。

思い出のマーニー〈上〉 (岩波少年文庫)

思い出のマーニー〈上〉 (岩波少年文庫)

 

 

思い出のマーニー〈下〉 (岩波少年文庫)

思い出のマーニー〈下〉 (岩波少年文庫)

 

 

思い出のマーニー 上

思い出のマーニー 上

  • ジョーン・G.ロビンソン & 松野正子
  • 小説
  • ¥700

 

思い出のマーニー 下

思い出のマーニー 下

  • ジョーン・G.ロビンソン & 松野正子
  • 小説
  • ¥700

 

映画版との違い

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この原作本は1967年に、イギリス人のジョーン・G・ロビンソンによって
書かれた児童文学です。
当然ですが【全編英語】で書かれています。
私が読むには非常に厳しいので持っていませんが、
このブログのタイトルはこの本からとっています。

原作本と映画版では以下の点で違いがあります。

  1.  舞台がイギリス
  2.  サイロではなく風車小屋
  3.  後に湿っ地屋敷にやって来る人たちが、7人家族と大所帯
  4.  アンナ(杏奈)に絵描きや料理上手の設定はない

この中で1. は最も大きな違いであり、
映画版はストーリーこそ原作に忠実ですが、舞台を日本の北海道に
移しているため、【日本人なのに立ちふるまいがイギリスライク】
というシーンが見受けられます。
この是非は評価が分かれるところだと思います。

原作のストーリーは、ロンドンに住むアンナが【リトル・オーヴァートン】
という所へ行くというもので、その後はほぼ映画と同じといっていいですが、
アンナの心理描写が克明に描かれており、マーニーの謎も含めて
ファンタジー色の濃い、余韻に浸れる作風になっています。

では、日本語版の本はどうなっているか見てみましょう。

 

岩波少年文庫岩波書店)版

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日本では岩波少年文庫版が、映画公開とは関係なく最初に出版されたので、
こちらが【原作本】となっています。
映画版はこの本を元に制作されています。
訳者は松野正子さんです。
原作の洋書版にある、ペギー・フォートナムによる挿絵があります。

岩波少年文庫からは上下巻の2冊が出ていますが、映画公開の2014年に、
岩波書店から【特装版】が出版されています(本編の中身は同一)。
特装版は文庫版にはない、ロビンソンの長女のデボラ・シェパードのあとがきと、
心理学者、河合隼雄先生の書評が追加収録されています。
私はこちらを持っています。

特装版 思い出のマーニー

特装版 思い出のマーニー

 

岩波版は最も表現が柔らかく、文末が『~でした。~ました。』調ですし、
【ひらがなが多め】になっていることから、子どもたちにとっては読みやすい
構成になっています。
スピンの色は特装版だと【青】で、表紙の色と合っています。

また、目次はもちろん、舞台の地図と挿絵もあるので理解しやすいのも
ポイントではないでしょうか。
ちなみに私はこういう、図や挿絵がある方が好きですね。
話がわかりやすくなりますので。

 

新潮文庫

思い出のマーニー (新潮文庫)

思い出のマーニー (新潮文庫)

 

岩波の特装版に続く形で、映画公開を記念して新潮文庫から出版されました。
役者は高見浩さんです。
こちらは【文庫サイズ】なので、岩波版の【小B6版】・【四六判】に比べたら
小さく軽く、しかも1冊だけなので持ち運びにも便利なのがいいですね。
もちろん私も持っています。

ただし、岩波版とは打って変わってこちらは最も表現が硬く、
文末は『~だった。~であった。』調ですし、【漢字が多め】
ルビも少なめな上、図も挿絵も目次もありません。
スピンの色も【茶色】なことから、完全に大人向けの構成と言っていいでしょう。

 

角川文庫版

新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

 

新潮版に続き、映画公開を記念して角川文庫からも出版されました。
訳者は越前敏弥さん、ないとうふみこさんの2名です。
前者の越前さんは私も存じていて、あのダ・ヴィンチ・コード
天使と悪魔の訳者でもある方ですね。

こちらも新潮版と同様、文庫サイズで1冊だけなので持ち運びに便利です。
これも当然、私は持っています。

角川文庫版は表現としてはバランスが良く、
【岩波版よりは硬いが、新潮版よりは柔らかめ】であると言えます。
文末は『~だった。~であった。』調、【漢字が多め】でルビも少なく、
図も挿絵もありませんが、目次はあります。
新潮版ほどではないですが、大人向けの構成ですね。

【新訳】と銘打っているためか、登場人物の名前が一部変更されていたり
していますが、ストーリーは変わっていませんのでご安心を。
ただしスピンがありませんので、途中から読む場合は栞が必要でしょう。

「どうしてもスピンがあった方がいい!」という方は
こんなブックカバーをつけるのもいいと思います。
文庫本サイズに対応しているので、新潮版と角川文庫版に使えます。

実は、角川版には岩波版と同様、もう1冊のバージョンがあるのですが、
これがまあ、完全にはっちゃけてしまっているので別途ご紹介しますw

 

角川つばさ文庫版(オススメ!)

新訳 思い出のマーニー (角川つばさ文庫)

新訳 思い出のマーニー (角川つばさ文庫)

 

「これを本屋のレジに持って行くのは勇気がいるよ!」と言わざるを得ない
アグレッシヴな表紙とともに、角川文庫版と同時期に
角川つばさ文庫から出版されました。

この本については、次の面白いまとめがあったので併せてご紹介します。

とまあ、明らかに1つだけ空気がおかしいですw

こちらは新書サイズの本となっており、実は私も持っていますw
本編の文章は、漢字の数が若干減っているのを除いて角川文庫版と同一です。
目次もありますがスピンがないのも同一で、栞は必要でしょう。
図もありませんでした。

ただし!角川文庫版とは様々な違いがあり、まずあとがきの内容が異なる上、
【漢字には全てルビ】があり、【アグレッシヴ全開な挿絵】も多いのに加え、
さらには【登場人物紹介が絵付きで載ってある】ので、すごくわかりやすい!
角川文庫版より明らかに子ども向けになってはいますが、
私としてはこれが一番オススメです!w

ちなみにこの絵を描かれた方、戸部淑さんは元コンパイルの人だそうです。

 

講談社英語文庫版

思い出のマーニー When Marnie Was There (KODANSHA ENGLISH LIBRARY)

思い出のマーニー When Marnie Was There (KODANSHA ENGLISH LIBRARY)

 

最後はこの英語文庫をご紹介・・・と言いたいところですが、
何せ【全編英語】ですので私は持っていません。
立ち読みで読んでみましたが、注釈の数が半端なく多かったのを覚えています。
学習用としての役割もあるのでしょう、ご興味のある方はどうぞ。

 

まとめ

私の場合、【つばさ文庫版 >>>>> 岩波版 > 角川文庫版 >>> 新潮版】
という評価ですが、いかがでしたでしょうか?
もし原作を読んでみたいと思った方は、ぜひこの記事を
参考にしていただけたらと思います。

で、マーニーについては今日の記事でいったんストップして、
後日また機会を設けて書いていこうと思っています。

 

次回予告

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次回は、初めてマーニー以外のアニメーション映画を取り上げます!
「・・・なるかみの・・・」と、別れ際に突然万葉集を唄い出す女性と
とある職人志望の男子高校生との、雨の日の物語とは?

お楽しみに!

 

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