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虹色ほたる~永遠の夏休み~

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川口雅幸原作・宇田鋼之介監督作品

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今回のアニメーション映画は、2012年に公開されたオリジナル作品、
虹色ほたる~永遠の夏休み~を取り上げます。

実は私、この作品は言の葉の庭の直後に続けて観たのですが、
その影響もあってか、もうありとあらゆる意味で衝撃的な
アニメーション映画となりました。

CG一切なしの完全手書きという、言の葉の庭とは真逆路線で制作された
今では稀代のこの作品について、今回は多少のネタバレも含みつつ
書いてみようと思います。

虹色ほたる―永遠の夏休み― [DVD]

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 30年以上前にタイムスリップ?

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この作品は、上画像の少年が主人公の小学6年生【ユウタ】が、
ひょんなことから30年以上前の1977年のとある村に
タイムスリップすることから物語が始まります。

自分がどこにいるかわからず、何故タイムスリップしてしまったのかもわからず、
(観てる方はじいさんの仕業であることはわかりますが)
途方に暮れたユウタの前に2人の少年少女が現れます。

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【さえ子】(画像左)と【ケンゾー】(画像右)と言いますが、
この2人との出会いが、ユウタの運命を大きく動かしていくことになります。

さえ子はユウタがタイムスリップした先で最初に会う人物で、いきなりユウタを
『自分のいとこ』として付き合ってくる謎の少女です。
対してケンゾーは、さえ子の隣近所に住む少年で、出会ったばかりで
すぐにユウタと仲良くなる人当たりの良い奴です。というか本当に良い奴!

ユウタはこの2人を筆頭に様々な人たちの助けも借りつつ、村で1ヶ月の間
過ごすことになるのです。

遥かなる故郷(出会い編)

遥かなる故郷(出会い編)

 

 

沈みゆく村

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タイムスリップした先の村というのは、かつて干ばつに見舞われた所で、
その時に、どこからともなく飛んできた【虹色に輝く蛍】
水のある所へ村人たちを連れていった、ということでそれ以降、蛍を神として
たたえている村でした。

しかし、村は近いうちにダム建設により水の底に沈むことが
決定づけられていました。
今回の夏休みが最後の夏休みになる、その間に行われる夏祭りを盛大に
盛り上げよう、という話になっていきます。

【虹色に輝く蛍】というのは実在するのか?ユウタは元の世界に帰れるのか?
他人のはずなのにいとこ扱いしてくるさえ子とは何者なのか?
村の最後の時に皆は何を思うのか?
そんな様々な謎や人の想いが描かれた作品です。

虹色ほたるの伝説

虹色ほたるの伝説

 

 

ほんわかファンタジーではない

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しかしこの映画、最初に観た時は面食らいました。
『画が雑すぎィ!!』とw
本当に映画の画?と思うくらいのものでした。
作画監督は、私が大好きでたまらないアニメーション映画時をかける少女
原画を担当された森久司さんなんですが、
時かけよりぐにゃぐにゃした画になっているので・・・

いや確かに全編手書きは温かみがあるし、私としては慣れ親しんだものですから
好きなんですが、いくらなんでも言の葉の庭の直後にこれはキツかったw
観る順番を逆にすれば良かったと思いました。

ですが、ストーリーは本当に素晴らしいです!
ケンゾーが良い奴すぎて、最もキャラが立っていると言っていいと思います。
ユウタとの友情を深めていく過程は、観ていて羨ましいくらいでした。

この映画、昔の日本の風景とか自然の中で生きる、子どもたちの心あたたまる
ほんわかファンタジーなのかな、と思ったら全然そんなことなかったです。
思った以上に【死と別れの色】が濃い話で、個人的には好きな構成でした。

さえ子の抱える秘密、ユウタの過去の悲劇がそれをいっそう引き立たせて
緊張感が増すのですが、圧巻なのは上の画像の直後から始まる、
灯籠の道の【駆け抜けシーン】ですね。

このシーン、正直に言います。大爆笑しましたw

もう内蔵がどうにかなってしまうくらい笑いましたw
お腹痛すぎて停止ボタンを押して観るの一時中断したくらいにw

いや、わかってはいるんです!
あの演出が真面目に【生死の狭間】の世界を描くのに必要なのは。
まさにこれから待ち受けているのは【別れ】ですし、映画のハイライトでも
あることからああいう流れになるのも。

でも申し訳ないですが、あれは全力で笑いを取りに来てるとしか
初見時は思えなかったですw
もう生涯忘れないですw
どれくらい凄いのかというと、ジブリかぐや姫の物語っていう
高畑勲監督のアニメーション映画、ありますよね?
あの映画で、かぐやが都に失望して【マッハ里帰り】するシーンがあるんですが、
その時の演出よりもブッ飛んでますから!もうかぐやなんて霞むくらいにw
ぜひご覧になっていただきたいと思います!あれは誇張なしに目に焼きつくw

水の影/井上水晶

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  • 井上水晶
  • サウンドトラック
  • ¥250

 

Mizu no Kage / Mia Inoue

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まとめ

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画はともかく、ストーリーはよくできており、見応え抜群だと思います!
ノスタルジーを感じさせる独特の雰囲気もあって、気に入っています。
ただし、最後のは蛇足だという意見も多く、私も少しそう思います。
とは言え、本格的なアニメーション映画としては何の問題もないので
ぜひオススメしたい作品です! 

 

Ai to Tooi Hi no Mirai e (Movie Version)/Yumi Matsutoya

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ちなみに、この作品は小説化もされていますので、ご興味のある方はどうぞ。

虹色ほたる―永遠の夏休み〈上〉 (アルファポリス文庫)

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