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【厳選シリーズ】星を追う子ども

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新海誠監督作品

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今回のアニメーション映画からは、最近観た中で特に気に入り、
限定版ブルーレイまで持つに至った【厳選シリーズ】として、
3作品を順にご紹介することにします。
まず1本目は、2011年公開のオリジナル作品、星を追う子ども
取り上げます。

新海誠監督作品を紹介するのは、言の葉の庭に続いて2回目となります。

 

王道のジュブナイル・アドベンチャーで展開する本作品。
まさに天空の城ラピュタを思い起こさせる作りですが、
その辺りがどうなっているのかも含めて書いていきたいと思います。 

 

星を追う子ども

星を追う子ども

 

星を追う子ども

星を追う子ども

 

 

 

 

【ここではないどこか】に憧れる少女

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画像の少女のアスナこと【渡瀬明日菜】がこの作品の主人公で、
彼女は鉱石ラジオから聞こえる音楽を聴きながら、
ここではない違う世界に思いを馳せる多感な少女です。

 

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【ミミ】という画像のネコと共に暮らしている彼女は家事が得意ですが
人付き合いは苦手で、家では大抵1人で留守番といった生活をしていました。

しかしある日、そんな彼女の前に自分が住んでいる世界とは全くそぐわない
巨大な化け物、【ケツァルトル】と遭遇してしまいます。
生命の危機すら感じたアスナでしたが・・・ 

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星を追う子ども 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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地下世界から来た少年 

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そんなアスナの前に現れたのが、画像の少年である【シュン】です。
彼は傷を負いながらもケツァルトルを退治し、アスナを助けます。

シュンは病に侵されることを承知の上でも、地上の世界に憧れて
地下世界の【アガルタ】から来たと語ります。
2人はいい感じに親しくなりますが、突如としてシュンはアスナの前から
姿を消してしまいます。

その後、アスナは母親からシュンが死んだことを聞かされ、気丈に振る舞いながらも
ショックを受けます。
シュンが死んだなどとそう簡単に信じたくないアスナの前に、
シュンとよく似た少年が登場します。

 

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【シン】と名乗る画像の少年は、シュンの弟で
兄が身につけていたペンダント状の【クラヴィス】を回収しに来たと言います。
アスナは兄と同様、アガルタから来たシンと巻き込まれの形ながらも
アガルタへ赴くことになるのですが・・・ 

星を追う子ども (MF文庫J)

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星を追う子ども アガルタの少年 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)

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喪失を決して受け入れない男

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しかし、アガルタへ向かおうとしているのは何もアスナ達だけではありません。
画像の男、【モリサキ】こと【森崎竜司】もその1人です。

彼は表向きこそアスナの学校に赴任してきた先生ですが、実は地上の世界で唯一
アガルタの存在を知る組織、【アルカンジェリ】の中佐なのです。

彼はある目的のために凄まじい執念でアガルタを目指しているのですが、
その目的とは、10年前に先立たれた妻、【リサ】に会う=蘇らせる
というものでした。
リサのいない世界など決して受け入れられないモリサキは、リサを蘇らせる手段が
あるというアガルタへ行くために強硬手段も辞さない男です。
アスナとシンとの出会いをきっかけに、彼もまたアガルタへと赴くことになります。 

星を追う子ども 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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地下世界【アガルタ】

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辿り着いた先のアガルタは、地下世界にしてはやたら広大で神秘的な世界でした。
元々アガルタに生息しているケツァルトルはもちろん、
呼吸することが出来る液体である【ビータクア】
神々が乗る船とされる【シャクナ・ヴィマーナ】といった数々の未知なる
存在が確認出来ます。

果たしてアガルタに辿り着いた3人は何を見るのか?
夢見ていた違う世界で自分自身を探すアスナ、使命を果たすために懸命に動くシン、
妻を蘇らせるために目的地までひたむきに突き進むモリサキ、
彼らの冒険が今始まる、という内容の物語です。 

星を追う子ども アガルタの少年 2 (ジーン)

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【さよなら】を知るための旅

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この作品はキャッチコピーの通り、出会いよりも【別れ】が数多く
取り上げられています。
父親やシュンと別れてしまったアスナ、同じく兄のシュンと別れたシン、
リサに先立たれたモリサキという風に、主要人物は全員大きな別離を抱えています。

そんな彼らが【別れ】とどう向き合うのか、
アガルタに入ってからは場面が目まぐるしく変わる中で、
3人はアガルタで必死にもがいていくという話です。
まさに王道のストーリーなので非常に観やすい映画と言えるでしょう。 

劇場アニメーション 星を追う子ども Original SoundTrack

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星を追う子ども/ストーリー画集 後編

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まとめ:ラピュタより面白いのか?

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さて、この映画は何から何までジブリ映画、特にラピュタを強烈に意識した
作品であることは疑いようがないと思います。
絵柄もジブリ風によく似せているし、クラヴィスは飛行石っぽいスタンスだし、
アスナ=シータシン=パズーモリサキ=ムスカという風に
キャラ付けされてるようにも見えます。
(モリサキがムスカっぽいのは地上編だけですが)

じゃあここまでラピュタっぽい作品を作っておいて、
ラピュタより面白いのかと問われれば、答えはです。

理由は色々ありますが、最大の理由は
主人公のアスナ最も行動理由が曖昧だからです。
モリサキが主人公ならしっくり来ます。信念も目的意識もはっきりしていますし、
何より最もキャラが立っているので、事実上の主人公は間違いなく彼です。

それに比べてアスナは主人公を謳う割には巻き込まれの形でアガルタ入り、
何となくモリサキについていく、成り行きでフィニス・テラまで行く等
アスナ自身が本心を理解するためとは言え、アガルタに行かねばならないという
これといった理由付けがないんですね。

もっとアスナがアガルタに向かわねばならない目標みたいなものが
はっきり描かれていれば素晴らしい映画になれただけに、
そこがちょっと残念でした。

ですがラピュタ程ではないにしろ、もののけ姫よりは断然面白いし
アガルタ編からの凄まじい場面転換の速さには驚愕しました。
あれだけテンポがサクサク進む映画なんてなかなかないと思います。

それにジブリ風の画であるとは言え、新海監督の背景美術のクオリティの高さは
健在で、オーケストラの劇伴と共に近年ではとても素晴らしい
ジュブナイル・アニメーションとなっていますので、
ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

ちなみに私は特別限定生産版を所持していますが、特典として
2種類のコミックスの1話が収録されたお試し本、新海監督のイメージボード集、
本編のシーンを切り取ったフィルムカットが入っています。
私のフィルムカットは微妙でしたw

本当はジブリがこういった作品をもっとどんどん作るべきなんですが、
今のジブリにはそれは望めないでしょうから・・・ 

 

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