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Hold Fast that Which is Good

良きものをつかむために綴るブログです。皆様のレスポンスが何よりの活力になります。どうぞよろしく。

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【思い出のマーニー】またあたしを探してね

思い出のマーニー
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テレビ放送から時が経って

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早いもので、思い出のマーニーがテレビ放送されてから
1週間以上の時間が過ぎました。
今ではさすがにこのブログもマーニーブーストはかからなくなっており、
平穏とした状態に戻りつつあります。

そこで今回は改めてこの映画について私なりの考察を書いていこうと思います。
そろそろマーニーに関する記事も一区切りしようと思っていたところなので
今まで書いていなかったことも取り上げてみます。
なお、今回もネタバレが含まれていますので未見の方はご注意下さい。

 

 

視聴率は13.2%

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数日前になりますが、テレビ放送の視聴率が発表されました。
ビデオリサーチ社のHPをご覧いただければわかりますが、
この映画の視聴率は【13.2%】という結果となりました。

この数字はジブリ映画の初回視聴率としてはかなり低い数字です。
ジブリ映画ならば視聴率20%超えなど珍しくない時期もあったことを考慮すると
「あまり面白くない映画だったのかな・・・」と思わずにいられないものがあります。

万人受けしない内容であることは間違いありませんが、
こうまで低いとは私も正直意外でした。
やはり冒険活劇や戦争モノの方がウケが良いという話なのかもしれません。

まあ今やジブリも事実上の解体となり、テレビ全体が落ち目であることから
元より高視聴率は期待出来ないのもあったかもしれませんが、
本当に面白いものであれば時代背景など関係なく良い数字になるはずなので、
そうはならなかったということは私と世間の見方は徹底的に真逆であるということに
なるのでしょう。

その辺は話すと長くなりそうなので端折ります。
自分も今回は視聴率アップに貢献が出来なかった以上、あまり大口を叩く立場には
ないのですが、今回もご多分に漏れず見解の違いが明らかとなったのは残念でも、
またマーニーのような心揺さぶられる作品に出会えることが出来ればと
思うばかりです。

米林宏昌画集 汚れなき悪戯

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マーニーという存在

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この映画の最大の肝となるのは、マーニーとは杏奈にとって
どういった存在なのかという点に尽きるでしょう。
本編ではラストにきれいなオチをつけてはっきり説明しているようにも見えますが、
【ならば杏奈の前に度々出てきた少女姿のマーニーとは何者なのか?】
という話になります。

 

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それを端的に杏奈の口から発せられたシーンがあります。
上の画像のように彩香にマーニーではないかと言われた杏奈が
「マーニーは、私が作り上げたの・・・。空想の中の女の子・・・」と言うシーンです。

これこそが私は真実だと思っていて、あの少女姿のマーニーは杏奈が妄想と幼少時に
潜在的に記憶していたことをミックスして自らの頭の中で空想のキャラとして
作り上げた存在であると考えています。

誰もが少女姿のマーニーを視認していないのが何よりの証拠ですし、
それにそもそも12歳の杏奈の時代では、マーニーはとっくに故人なのですから
会えるわけがないのは火を見るよりも明らかです。

おそらくですが少女姿のマーニーと会っている間の杏奈は、
現実世界では夢遊病者】のように1人で徘徊しながら無意識に空想に浸っていた
のではないでしょうか。
こう書くと不気味な構図ですが、そう考えると色々辻褄が合う面があります。

 

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本編中、何度か杏奈が道端で倒れているシーンがありましたが
これがまさに空想終了後の状態なのでしょう。
少女姿のマーニーと会っているシーンは、現実世界では絶対にあり得ない光景なのです
から、シーンの間実際杏奈が取っていた行動は全く別の行動であることになります。

では、マーニーと会っているシーン中は生死の境界さえも飛び越えているように見える
杏奈は、マーニーとどこまで意識を共有することが出来るのでしょうか。
これは本編中に明確なヒントがあります。

 

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ベースとなっていると考えられるのは、【祖母が聞かせた話】です。
この話こそが杏奈が空想上で少女姿のマーニーを形作る原型となっていると思います。
しかしこのあまりにも幼い時に聞いた話を杏奈が意識的に記憶しているとは思えず、
おそらく潜在意識に残っている記憶で構成した可能性が高いです。

 

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そして日記も材料の1つではないかと思います。
直接影響を及ぼしてはいないでしょうが、マーニー自身の体験記でもあることから
日記に書いてある内容を祖母が杏奈に話して聞かせた可能性は大でしょう。

では何故私がこのような考えに至ったのか。
ここで思い出してほしいのは、マーニーが杏奈と別れる際に言ったこのセリフです。

「だってあの時、あなたはあそこ(サイロ)にいなかったんですもの」

これが何を意味しているでしょうか。
これはほぼ間違いないと半ば確信していますが、
祖母の話や日記等で杏奈がサイロに関する知見を何も持っていなかったからではないか
と考えます。

聞いても見てもいない、全く今まで知らなかったことを空想するのは土台無理な話で、
杏奈も直後に「どういうこと?」と聞いている程です。
だからこそサイロあたりから杏奈ではなく、日記にやたら明記されていた
【和彦】の名前が急に持ち上がったのはそれが原因であると思います。

以上のことから、少女姿のマーニーという存在は杏奈にとって空想上のキャラではある
ものの、心の支えとなる大変ありがたい存在だったのでしょう。
形はどうあれ、杏奈が見事に心の回復を達成出来たのは大変喜ばしいことです。

特装版 思い出のマーニー

特装版 思い出のマーニー

 

 

 

まとめ

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テレビ放送されて改めて色々と書いてきた思い出のマーニー
世界で最も好きな映画だけあって何度も取り上げてみましたが
いかがでしたでしょうか。

私にとってこのような映画に巡り会えたのは本当に奇跡と言っていい程です。
これからもこの映画は事ある毎に観続けるつもりですし、記事もまた機会があれば
書いていこうと思います。
それまではいったん一区切りとなりますが、ぜひまだご覧になっていない方は
このブログをご覧になったのを機に、一度目を通してみてはいかがでしょうか。
私としても最もオススメする作品です!

 

 

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