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【映画】ガラスの花と壊す世界

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Physics Point原案、石浜真史監督作品

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3月になってすぐに、私は日本へ一時帰国しまして(今は現地に戻っています)
その際に久々にアニメーション映画のブルーレイを1本購入しました。
そのアニメーション映画というのが、2016年1月9日に劇場公開された
Physics Point原案、石浜真史監督の完全オリジナル作品となる
ガラスの花と壊す世界です。

この作品については以前から大注目していまして、
海外在住だから劇場に行くことは叶わずとも、
ブルーレイ化の際は即買いすると決めていました。
【カントク】がキャラ原案を担当というのも個人的に大きな注目点で、
名作エ○ゲ夏ノ雨から知っているので好きなイラストレーターさんです。
そのカントクが初参加する完全オリジナル作品で、
しかも67分という無駄に長尺ではないこの程よい時間が
私の趣向と合致していたからでもあります。

今回はこのブログとしても久々となるアニメーション映画の記事となります。
劇場公開からあまり時間も経っていない中での執筆なので、
なかなかこのブログとしては新鮮味のある記事になるかもしれません。

ガラスの花と壊す世界
 

 

 

 

ウイルス対策映画

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まずこの映画がどういう映画かということを書いておくと、
この映画はウイルス対策映画】となっています。
したがって、皆さんお使いのPCやスマートフォン等でおそらくインストールしている
と思われる、ウイルス対策ソフトについての知識をお持ちの
ITリテラシーの高い方には、結構理解しやすい映画になっているかと思います。

と言うのも、この映画は本気でアンチウイルスプログラム、
つまりウイルス対策ソフトが物語の主役となっているからです。

画像手前側の少女が【デュアル】、奥側の少女が【ドロシー】という名の
アンチウイルスプログラムです。
序盤からこの2人(2つのソフトウェア)がウイルスと戦うシーンとなっています。

 

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2人が存在する世界というのが、【知識の箱】と呼ばれる無重力空間で、
そこにはびこっているウイルスをひたすら除去するのが彼女たちの任務と
なっています。

 

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知識の箱には、地球上に今まで存在していた時代だの場所だの存在だのが
全てバックアップデータとして記録されています。
上の画像も、データであって物理的に存在する建造物ではないという解釈です。
このようなデータを収集しているのが、【Vios】と呼ばれる世界構築システムの中で
動いている環境管理プログラム、【マザー】です。

 

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何故マザーがデータを収集しているのかというと、
実はこの映画の舞台背景は【人類が絶滅した2100年の世界】となっています。
(ただし複数の年代あり)
しかしたとえ人類が絶滅していようとも環境は消えていないので、
環境を管理するためにもマザーは人類が存在しない世界でも
データを収集しているのです。

そのような状況の中、デュアルとドロシーはとある出来事に遭遇するのですが・・・

 

 

ウイルスに捕われた少女

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ある日、いつものようにウイルス掃討に向かっていたデュアルとドロシーは
そのウイルスの大群に捕われていた少女を発見します。
少女もウイルスなら即除去するつもりでしたが、ウイルス反応が全く無いことから
とりあえず救助兼隔離状態として自分たちの住処に運びます。

 

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少女は自分のことを【リモ】という名前だとは教えますが、
それ以外のことは一切わからない状態であることを2人に打ち明けます。
「花畑に帰らないと」などと意味不明な言動を発することからして
十分過ぎる程怪しい存在ですが、ウイルスではなさそうなので除去は出来ない2人は
リモの正体を明らかにするために、彼女と行動を共にすることにします。

 

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3人は知識の箱のバックアップデータが持っているありとあらゆる世界を探訪し、
その中にリモに関する情報があるはずだということで、データの中を駆け巡ります。
そうした中で、リモは2人には基本的に持ち合わせていない【感情】という
概念があることがわかり、このことが2人の新たな刺激となっていきます。

 

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しかしリモは「この箱の外側に、本当の世界があるのね?」という
今まで考えもしなかったことをさらっと言い出すことから、
2人は「もしかしたらプログラムかもしれないが普通ではない」と思うようになり、
そのことがこの舞台の真実に近づいていくことになるのです。

 

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展開がとても速く、ダークな映画

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やはり67分の映画ですので、展開はとても速いです。
しかし起承転結はしっかりと取れていたので無理矢理感はありません。
とは言え、一見だけではなかなかストーリーを深く理解するのは
難しい部類だと思います。
ブルーレイ限定版に封入されているブックレットとかがないと
わけのわからん映画扱いされる可能性もなくはありません。

 

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そして、意外にもかなりダークな話です。
実はこの映画は冒頭から3人の他にもう1人主要キャラが出てきますが、
開始2分程で消去されますw
それ以外にも描写的にかなり明暗のギャップが激しく、
萌え映画だと思ったらとんでもな画を見せつけられたりと
なかなか見応えのある構成になっていると思います。

 

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この映画の真の主役はリモなんですが、
デュアルとドロシーの対比がなかなか面白いのも見逃せない要素です。
この2人、性格が真逆ということになっていますが
元々アンチウイルスソフトであるが故、同じ場所に2つのアンチウイルスソフト
存在するというのは、当然【競合】となりよろしくない状況なわけです。
その概念が見事に描かれてある上、しかもヒューリスティックエンジン搭載
アンチウイルスソフトだというのですから、てっきりESETとかノートンとかの
ステマかと疑ったくらいですw

PCの知識、ウイルス対策の知識があり、関心を持っているのであれば
十分に楽しめる映画なのではないでしょうか。

ガラスの花と壊す世界アナザーストーリー「白昼夢変奏曲」 (ぽにきゃんBOOKS)

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まとめ

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この映画はアニメ化大賞を受賞したということで
アニメーション映画化されたわけですが、それも納得の面白さを持つ作品でした。
なんか何度も観たくなってくる不思議な魅力を感じます。
話自体はシンプルかつ王道と言っていいのですが、それで全ては語れない複雑さも
持ち合わせているのが素晴らしいと思います。

また、音楽が結構良いです。
特に主題歌と挿入歌はかなり印象に残るメロディーだったので、
CDを即買いしたレベルです。

「2時間映画はダレるからキツい」といった方にもぜひオススメしたい1本です。
2016年最初の傑作と出会えて製作の方々にはただひたすら感謝です。

 

夢の蕾

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