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Hold Fast that Which is Good

良きものをつかむために綴るブログです。皆様のレスポンスが何よりの活力になります。どうぞよろしく。

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コンピューターの発展とコモディティ化

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コンピューターが人間を【ほぼ】制す

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ここ何日か前まで、世間は
「【人工知能コンピューター】と【世界トップレベルプレイヤー】との囲碁対決」
で話題となっており、私も初戦から観戦していました。

人間側はプロ棋士で世界トップレベルを持つ韓国のイ・セドル9段
コンピューター側はGoogle傘下のイギリスの人工知能企業、DeepMind社が作り出した【AlphaGo】と呼ばれる囲碁プログラムが対決するという図式でした。

5戦行われ、勝ち越せば100万ドルが手に入るという大スケールの対局でしたが、
最も関心を寄せたのは「コンピューターが人間に勝てるのか?」というものでした。

 

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開始前までは「人間側が大勝するだろう」と言われていたようですが、
終わってみればAlphaGoが4勝1敗とほぼ世界トップレベルプレイヤーを潰した
形となり、衝撃的な結果となりました。

この結果は囲碁界としてはたまったものではないのかもしれませんが、
私としては大いに喜ばしい出来事となりました。
今回は何故私がコンピューターが勝ったことを喜ばしいと思っているのか、
ビジネス的、将来的な側面から書いてみようと思います。

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コモディティ化の波

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今回世界レベルの人間に勝った人工知能プログラム【AlphaGo】
1,202個のCPUと176個のGPUを積んだ、まさに天文学的なスペックを搭載した
恐るべきコンピューターです。
まあさすがにこうまでなるととても一般的な話ではないので
今回の主題とは外れた領域になるのですが、
実はすでに世界はコンピューターのめざましい発達により
ある一つの波が形成されています。

それが、コモディティ化の波です。

コモディティ化とは、製品やサービスにおいて
品質だの機能だのブランドだのといった差別化がなくなってしまったもので、
客側から見ると「似たようなもんやろ」ということで
どれを買っても基本同じになってしまった状態のことを言います。
こうなるともはや後は価格や買いやすさくらいで選んでいくことになるので、
消費者側からすればわかりやすくて結構な話でも、メーカー側からすれば
全くと言っていい程うま味のないクソみたいな話となってしまいます。

 

特に白物家電の世界は完全にコモディティ化が進行しきっている感があり、
それを象徴するのが【鴻海という台湾メーカーによるSHARP買収】です。
コモディティ化は技術力ありきで名をのし上げてきた
日本のかつての大手電機メーカーだった会社すらも成り立たなくさせる程の
凄まじい流れを持っているのです。

これはすでに製品開発において特異な技術を必要とはしなくなった上に、
低コスト化が極限まで進んだことで、今まで性能面をウリにしてきた
【日本製にこだわる必要などない】という話になってしまい、
だったらより安いアジア諸国のやつでもいい、ってことになったということです。

このようにコモディティ化は今までの概念を消し飛ばす大きな波となって
世界の経済を激変させることが容易に予想出来ます。
その流れは、次に書きます【農業】も例外ではないのです。

コモディティ化市場のマーケティング論理

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ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション

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コンピューターが育てた肉

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私達の農場はICT農場、いわゆるスマートアグリとして養鶏場を営んでいます。
おかげさまでもう2回出荷し、当初の予定よりは稼げずとも
2ヶ月で高級外車を1台は買える程の収入を得ることが出来ました。

ですが私達自身は全員が長年のキャリアを有しているわけではありません。
私なんて半年くらいですし、経営者の叔父ですら5年しかなく、
農家をやっているにしてはかなり経験が少ない類です。
その証拠に、近隣の農家はほとんどが30年以上の大ベテランばかりなので
うちはどう見てもかけ出しのひよこレベルとなるのでしょう。

しかしそのかけ出しのひよこレベルの私達が、大ベテラン達よりも圧倒的に多く
ひよこを育て、1ヶ月で大量の鶏を生産し、高い収益を稼げるようになったのは
紛れもなくコンピューターの力です。
大ベテラン達が行っている在来式養鶏は基本的に全て人力でやらねばならないので
せいぜい1度に10,000~25,000匹程度ですが、
うちはその3~8倍は出来るので、差をつけることが可能となるのです。

 

これは生産ツールとして農場に制御システムを導入したことで、
【長年の経験や勘がなくても農業が出来る】環境にしたことが大きいです。
ただPCで農場管理、というだけだったら一昔前のブロイラーと同じですが、
私達の農場はスマートフォンでの遠隔操作やCCTVスマートフォンと連携等、
今主流となっている端末でも農場が運営出来る体制にしています。

これらも要は高い収益を上げることが目的なのであって、
それの実現にコンピューターが最適だからそうした、という
ただそれだけのことなのです。

導入した制御システムは私達の農場専用モデルではなく、メーカー製造モデルなので
コモディティ化されていてもおかしくないレベルのものを使用しています。
つまりその気になれば他の農家も導入出来るものです。
でもこういったものを利用することで、在来式といった人力だけでは実現不可能な
ことが出来るようになるという事実が、コンピューターという大きな力を実感出来る
何よりの証左ではないでしょうか。

 

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現地は鶏肉の消費が割合多い国なので私達のような農場も存在しているわけですが、
現地の人は今自分達が食べている鶏肉が【何もかもコンピューターが育てた肉】である
などとは想像も出来ない人が多いかもしれません。
上の画像のようなフライドチキンとて、スマホでポチポチして作った肉】で調理した
ものが、すでに現地では流通しているということなのです。

とにかく、すでにコンピューターの発展は食生活レベルを始め、あらゆる分野にも
今後より浸透していくことになるでしょう。
IoTも盛んなことですし、私も将来は自分のICT農業を実現したいと思っているので、
これからもコンピューターには目覚ましい発展を期待したいところです。 

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まとめ

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最初の囲碁の話がそうであるように、
今やコンピューターの発展は人間の想像をはるかに超えたものとなりました。

しかし、コンピューターだけでは完全とは成り得ない部分があるのも事実。
よって人間の出番がすぐさまなくなるといった話にはならないというものです。
むしろコンピューターを操る、運用する存在は間違いなく必要なのですから、
いくら自動化システムがあるとはいえ、そこはまだまだ人間がやらねばならない
範疇の問題となるでしょう。

これからはコンピューターに面倒いことやしんどいことを全部やってもらい、
うま味(収益)だけは人間がもらっていく、というのもアリじゃないでしょうかw
というかそれが私が将来自分のICT農場で実現したいことですがw

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