読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Hold Fast that Which is Good

良きものをつかむために綴るブログです。皆様のレスポンスが何よりの活力になります。どうぞよろしく。

  follow us in feedly  


シン・ゴジラ

このエントリーをはてなブックマークに追加
あとで読む

庵野秀明総監督、樋口真嗣監督・特技監督作品

シン・ゴジラ

前回の記事で君の名は。を取り上げましたが、
この映画が思った程個人的にピンと来なかったこともあり、
他の映画でも観て消化不良感を解消したいということで直後に観たのが、
庵野秀明総監督の、まさに12年ぶりに日本公開された怪獣特撮映画の金字塔、
ゴジラシリーズの最新作、シン・ゴジラです。

【328人】のキャストが出演するという規格外の多さが話題となった今作は、
2014年にアメリカで公開されたギャレス・エドワーズ監督のGODZILLA
大いに触発されて作られたものであり、「元は日本の作品である」というのを
これ見よがしに表現したことが好感したか、
興行収入が9月14日現在65億円以上と大ヒットを記録しています。

特撮好きである私ですが、当初観る予定はなかったにもかかわらず
最終的に観ることを決断したのは、特技監督樋口真嗣さんの
名前があったことです。
私が怪獣特撮映画の中で最も好きな平成ガメラシリーズ特技監督でもある
樋口さんが怪獣特撮映画に参加されているのであれば、観ない訳にはいかないと
思って観る決断をいたしました。

今回はこのブログ初の特撮映画の記事をお送りしたいと思います。

 

 

 

はじめに

ゴジラ死す

まず、この映画について書く前に申し上げたいことがあります。
私がゴジラ映画の正史として認識しているのは、
'84年ゴジラからゴジラVSデストロイアまでとなります。
何故なら、VSデストロイアにて、ゴジラは完全に死んだからです。

故に、これ以外のゴジラの名を冠した作品は全て、
「【ゴジラ】の名を騙った何か別の怪獣特撮映画」という認識でおります。

それに私は完全に平成ガメラシリーズこそが怪獣特撮映画では至高であり、
この映画も樋口さんの名前がなければ余裕でスルーしました。

さらに、私が怪獣特撮映画に望むことは以下の点です。

  1. 【核弾頭】といった大量破壊・殺戮兵器はあるなら惜しまずブッ放すこと
  2. 怪獣は破壊の限りを尽くすこと。皆殺し・都市を焼き尽くす等徹底的にすること
  3. 人間が散り逝く様や、大爆破・大破壊シーンがあること

これらがなければ基本的に怪獣特撮映画は話になりません。
要はドッカンドッカンやりまくれってことです。兎にも角にもド迫力が求められます。
ヒューマンドラマばかりにはしてくれるな、ということです。

 

そういった考えを持つ奴が観たらこう思った、という記事なので
十分ご注意の上お読みいただければと思います。
一部ネタバレがありますのでその点もご注意ください。

 

 

もし巨大不明生物が日本に上陸したら?

シン・ゴジラ

この映画は'84年ゴジラ以来約32年ぶりに、ゴジラVS人間を描いた
ストーリーとなっています。
そのテーマは一貫して、【もし巨大不明生物が日本に上陸したらどう対処すべきか】
というもので、映画にしては異質なくらいのリアル路線を追求しています。

 

2016年11月、突如東京湾の羽田沖にて大量の水蒸気が発生し、それに伴う
トンネル崩落事故が起こったため、日本政府は対策を練るのですが、
当初は自然災害の類だと思われていたことが、尻尾らしき部分が現出すると
政府は方針を大転換し、正体不明の巨大生物らしき存在の駆除へと舵を切ります。

しかし、都内に上陸しようとする巨大不明生物にヘリ攻撃をしようと思ったら、
【避難に遅れた住民がいる】という理由で攻撃は中断。
その間巨大不明生物は都内を渡り進み、都内は多数の死者や消息不明者を出す
大惨事となってしまいます。

 

巨災対

 

 

事態を重く見た政府は、巨大不明生物の再度の襲来に対処するため
【巨大災害対策本部】こと【巨災対を設置。
その事務局長となる人物こそが、この映画の主人公となる
長谷川博己さん演じる内閣官房副長官の【矢口蘭堂】です。

 

矢口蘭堂

画像中央の彼はまだ巨大不明生物がはっきりと姿を見せていない時から
巨大不明生物の存在を政府内に提言した人物であることから
巨災対の事務局長に抜擢されましたが、その一方で、この異常極まりない事態に
敏感に反応したのが、日本の同盟国である、アメリカでした。

 

カヨコ・アン・パタースン

アメリカからは大統領特使として、石原さとみさん演じる
【カヨコ・アン・パタースン】が派遣されます。
彼女を通じて日本政府にもたらされた情報は、巨大不明生物は
海に捨てられていた放射性廃棄物に適応したことで誕生したゴジラという
コードネームが付けられた生物である、というものでした。

ゴジラは体内に蓄積している熱核エネルギーを主とし、発生した熱を血液循環により
発散しているという情報から、巨災対はゴジラの血液循環を凝固剤で固めて
止めてしまえば、ゴジラを行動不能状態に持ち込めるのではないかと判断。
矢口の名前を冠した【矢口プラン】として実戦準備をしていきます。

 

ゴジラ上陸

しかし矢口プランは実戦投入に多大な時間がかかるものでした。
そうこうしているうちにゴジラは鎌倉から横浜方面へと再上陸し、
再度都内への進行を始めます。
全長118.5mという、ゴジラシリーズ最大のデカさを誇る怪獣の出現で
自衛隊は都内侵入阻止のために本格的攻撃を開始します。

 

ゴジラ

しかしこれは観客なら誰もが予想出来ることですが、
当然のように自衛隊の攻撃程度では全く効果がなく、
ゴジラは余裕で都内に侵入します。

政府は米軍に正式支援を要請し、米空軍爆撃機による地中貫通爆弾の投下により、
ゴジラにようやくダメージを与えることには成功しますが・・・

 

シン・ゴジラ 熱線

傷つけられたゴジラは怒りを露わにし、おなじみの熱線で
東京23区の一部を焼き尽くします。
その凄まじい破壊力はぜひ本編でご確認ください。

 

シン・ゴジラ 東京

ゴジラは何故かこの後一旦活動停止をし、事態は一時膠着状態となりますが、
都内を滅茶苦茶にされたショックが広がる中、米軍が自分たちの攻撃により
採取したゴジラの組織片の分析報告が上がってきます。
その内容とは、ゴジラは無生殖でねずみ算式に量産され、小型化または飛行化により
世界中にその脅威が及ぶ可能性がある」という恐るべきものでした。

国連安保理はこの最悪の可能性を完全に排除すべく、
熱核攻撃、いわゆる水素爆弾の投入を決議し、
ゴジラを核の巨大な力で完全抹殺すべきと日本政府に強引に押し付けることに・・・

果たして日本の運命は?人間がゴジラに勝つことは出来るのか?

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

 

 

 

ゴジラに【形態】?

シン・ゴジラ

実は今作のゴジラには、なんとシリーズ初として【複数の形態】が存在します。
正確には4つあるのですが、皆さんが見慣れていて予告編とかでも確認出来る
あのゴジラは、実は【第4形態】となっているのです。

では第1から第3はどうなっているのか?
これは本編を観ないと確認出来ない、現時点では完全非公開状態となっているので
劇場とかでご自身の目で確認していただけたらと思います。

ただ正直、超強烈にキモいのでご注意くださいw
以下に【イメージ画像】として該当するものを貼っておきますw

ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016(第二形態)
 
ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016(第三形態)
 

 

 

使徒・ゴジラ

使徒・ゴジラ

とまあ、映画は何だかんだで2時間以上あるのですが
私は初めからこの映画は以下のように決めつけていました。

 

庵野だしどうせエヴァみたいになるんやろ?」と。

 

実際観たら本当にその通りでした。
この映画はまさにまんまエヴァンゲリオンでした。

早い話が巨災対を【NERV】ゴジラ【使徒】と置き換えればいいだけの
映画なのです。
つまり【使徒・ゴジラなのです。
映画のタイトルからしてエヴァをイメージせざるを得ない構図でしたが、
まんまだということで観ていて実に閉口しました。

上の画像をご覧いただいてもお解りのように、
背ビレからビームとかこんなのゴジラじゃないでしょうw
「というかこれ【ゴジラ】でなければならん意味ある?」と思えてくるレベルです。

樋口さんの存在を買って観には行ったものの、
別に私としては特段好きでもないエヴァの実写版みたいな作りであったことに
非常に残念に思いました。

それに劇伴もエヴァの曲を流用しているのですからもう確信犯なわけです。
鷺巣詩郎さんが担当しているのでこうなる以外なかったのでしょうが、
「それならエヴァでやれ」と思うのは私だけでしょうか?

 

シン・ゴジラ CG

さらに許せないのが、今回のゴジラ完全CGにより作られていることです。
本編映像を観ればすぐ解りますが、もういかにもCGをバリッバリに貼っつけたのが
一目でわかる出来なので、明らかにリアリティがないんです。
今までのスーツ撮影が一切ないため、本当にゴジラがいるんだ、という存在感が
CGのせいでちっとも感じられないのは、寂しいを通り越して
あきれ果てる以外ありません。

これを'84年ゴジラ+平成ゴジラシリーズのゴジラスーツアクター役として
知られる薩摩剣八郎さんが観たらきっと嘆き悲しむのではないかと思うと、
歴代スーツアクターに対する非礼とも捉えられ、非常に不愉快です。
ゴジラの動きが出来るのは薩剣さんだけです。CGやモーションキャプチャーごときが
薩剣さんに勝る部分など万に一つもないのは明白です。

 

シン・ゴジラ 町

それに私が今でも全く理解出来ないのが、ゴジラ【手】です。
先程も書きましたが、今回のゴジラはシリーズ最大の全長だというのに、
何故手はあんなに小さくて貧弱そうに見えるのでしょうか?
とても肉弾戦が出来るようには見えず、アンバランス感が半端ないです。

それに何故手の向きが上を向いているのでしょうか?
まるでお手玉をしています」みたいな格好になっているのは何故なのか?
「社員食堂とかにあるトレイとか置けそうやなw」
最初観た時はそう思ったくらいですw

とにかくこんなのがゴジラ映画の正史になるとかとんでもない話だと思います。
「やっぱりゴジラは平成ゴジラシリーズで終わっていた」という事実を再確認した
ある意味ありがたい一日となりました。

 

 

空自は怪獣特撮映画に出る資格なし

f:id:holdfast:20160917092645j:plain

この映画の中で最も不愉快かつ全く必要ないシーンがあります。
それは航空自衛隊こと【空自】の存在です。

この映画では空自のF-2戦闘機がゴジラに爆撃をするシーンが描かれていますが、
この戦闘機、なんと最後まで撃墜されないのです。
他の戦車や米空軍の爆撃機ですらもれなくゴジラに処られているというのに、
空自だけが無傷だったのは何故でしょうか?

 

実は空自は、特撮映画に出演協力する際に映画側に突きつけている条件として
「撃墜される描写は絶対NGにすること」というのがあるのです。
これは平成ガメラシリーズにもあったことで、私が今でも許容出来ない
全く以て問題外の演出なのですが、今の時代でもこの条件が生かされているとは
実に嘆かわしいことこの上ないです。

 

f:id:holdfast:20160917093211j:plain

これのせいで空自の存在自体が極めて不自然になっているのです。
平成ゴジラシリーズなら即刻処られているところが、
今作は自分たちが絶対に死なないことが決まっているからなのか、
処られる直前には一切出て来ず、処られるのは米空軍に取って代わられているのです。
一体これのどこが【リアル】なのでしょうか。

 

このような極めて器の小さい空自など、怪獣特撮映画に出る資格はありません。
こんな存在自体が極めて不自然なのが画面内にいてもらわれてもウザいだけです。
おとなしく処られるか、初めから出てくんな、ってことです。

 

 

【シン・君の名は。】なら観たい

f:id:holdfast:20160908231153p:plain

もう私としては、これといい君の名は。といい2作連続微妙な映画を
観させられて大変ガッカリしています。

こうなってしまった以上、いっそ東宝はこの2つを混じり合わせた
【シン・君の名は。を作るべきですw
微妙同士が合わさったら超微妙になる危険性もありますが、
もしかしたら大化けに化けるかもしれないですw

すでに予告だの構想だのはネット上に上がっており、
私も観てみましたがとても面白そうな予感がしていますw
ぜひ東宝はこれを公開すべきですw

 

 

 

 

後妻業 (文春文庫)

後妻業 (文春文庫)

 
GODZILLA ゴジラ[2014] Blu-ray2枚組
 

 

 

まとめ

f:id:holdfast:20160916165728j:plain

結局、今回のゴジラ【私が怪獣特撮映画に望むこと】
1. と2. については正反対路線になっていたので大変残念でした。
より消化不良感が増し、もう映画館で映画を観るのは当分止めにしようと思いました。

会議シーンだらけ等、ヒューマンドラマの割合もかなり多く、
怪獣同士の闘いとかもないのでとにかく見栄えがしない!
ポップコーンがなかったらイライラしっぱなしだったと思います。

しかもゴジラは熱線を3回くらいしか使ってない!
ギャレゴジもそうでしたが、最近のゴジラって全然熱線使わないのでダメですね。
その分見せ場がなくなってる、ということなので。

それに核攻撃をさせないために奮闘とか何を考えているのか。
ゴジラ映画に核は切っても切り離せんでしょう。
庵野監督は1も2もなく死力で核ミサイルをブッ放した'84年ゴジラ(海外版)を
300回は観直すべきだと思います。

 

シン・ゴジラ 庵野

しかし、そんな映画でもたった1つだけ良かった演出があります。
それはこの映画のエンドロールの一番最後に流れた曲が、
ゴジラVSメカゴジラのメインテーマだったことです。

聴いた瞬間、物凄くアドレナリンが上昇したのを感じましたw
やはり私はリアルタイムで小中学生だった時に観た平成ゴジラシリーズこそが
ゴジラ映画の正史なのだ、と強く感じることが出来ました。

家に帰ってゴジラVSメカゴジラを見直しましたが
本当によく出来た傑作でした。こんな使徒・ゴジラとは比べ物になりませんでした。
まだ観たことがない方はぜひご覧になってみてください。

伊福部昭さん、川北紘一さんを始め、平成ゴジラシリーズの制作者の方々に
心からの感謝をお伝えしつつ、この記事を締めることといたします。

 

 

広告を非表示にする

【DESIRE remaster.ver】応援中!

長編アニメーション映画【planetarian】応援中!